Alice's Diary

入院中のOccupational Therapy (OT ;作業療法)としては、朝日を浴びて水踏みをする事から一日が始まり、適度な運動やワーク、音楽活動やリラクゼーションなどのプログラムで、生活リズムの回復、基礎体力の向上、ストレス対処法の獲得、リラクゼーション法獲得、程よいペースの獲得ができるようになって来ました。

中でも、私は音楽活動の次に、ワークの時間が楽しみでした。
音楽活動は、音楽鑑賞として、昭和から平成にかけて流行った歌をリクエストしながら聴く時と、用意された曲の中から希望を募って決まった曲を歌う時がありました。退院前には、要望が多かったという事で、カラオケの時間もありました。
聴くのは好きなのですが、歌うのはあまり得意ではない私は、簡単な楽器演奏のプログラムがあればいいのになと思いました。
でも、私自身は長く居る訳ではないので、特に要望を出すことはしませんでした。

ワークの内容は色々あって、迷う程でした。結局、私は、グラスアート、お手玉、マクラメ編ブレスレット、100%アクリルのエコクリーナー、編み編みくまモン、ビーズのブレスレットとキーホルダー、看護学生さん達が準備してくれたハロウィンカレンダーとプラ板くまモン等を作りました。
他にも、レース編み、オーブン陶土、水彩画の様な仕上がりになる大人の塗り絵、写経、刺し子、パズル、読書等々様々なものが準備されていました。

作品を作り上げた時の達成感を味わったり、集中力を回復したり、意欲を回復させるという目的に合致して、私にはかなり効果的なプログラムでした。
まぁ、作品の出来は 今一つでも、私にとっては意味のある作品でした。
写真は、記念すべき第１号作品の「グラスアート」です。
写真立ての透明のカバー部分に、グラスアート用絵具で図案を描いていくのですが、下に図案を置いてなぞっていくのが結構難しく、手も震えるし、最初に縁取りのラインを描く時はかなり集中力を必要としました。
色々なデザインの中からこの図案を選んだ時、バラの蕾なので、赤・ピンク・黄色と３色作ろうと思い立ち、作っていきました。
これは、最初にコツを教えて頂くだけで、あとは一人でもできる作業だったので、OTのリラクゼーションの合間などの時間で作成しました。